Sunday, March 28, 2010

関節の熱対策に関して

手首の腱鞘炎や肘、膝関節など関節に熱がある場合は先ずその対策からしないとなかなか改善しません。病院ではシップを出すぐらいですが、数ヶ月間、改善しない方はほとんど熱対策が不十分です。今まで診た方で2年間膝の違和感が取れず、氷で冷やした途端、痛みが取れたケースがありましたが、「ここまで冷やさないとダメだったんですね。」と感想を漏らしていました。いかに患部の熱を取ることが大切か思い知らされます。単に冷やすと言ってもほとんどの方は冷たい湿布を貼っているから十分と思っているようですが、我々からしてみると20分もすればもうシップ自体が暖かくなってしまっていて、効果はきわめて疑わしいものです。以前に弾発指の方でどうしても手術は避けたいといって、どうすればいいのかと聞かれましたので、「24時間冷やし続けて下さい。寝ているときも1回ぐらいは取り替えて下さい。手を使うことは全て禁止です。」と言ったら、「じゃ、今日からご飯はパパに作ってもらおう。」と本当に実行して3週間で手術せずに治ってしまった方がいましたが、それぐらい徹底的に熱対策はしないと効果が現れません。氷を使うと2時間ぐらいで解けてしまいますが、日に6-7回も取り替えるのはかなり努力が必要です。以前に効率を良くしようと氷に塩を入れて、ご自分では工夫したつもりでしょうが、問題を起こした方もいましたので、治療に関しては我々が色々と実験をして良い方法だけ、皆様に伝えているので勝手に変えないでいただきたいと思っています。氷と言われても面倒くさいから、アイスノンを使うとか、保冷剤で代用しようとか、考えないで下さい。

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