Sunday, November 15, 2009

以前から、一度は参加させて戴きたいと念願していたNew YorkでのThe Bi-Digital O-Ring Test学会ですが、コロンビア大学での開催は最後になるかもしれないと聞き、何とか仕事を調整して学会に臨みました。参加させて戴く以上は発表もしようと、色々と思案しているうちに、最近急増している鬱病に関しての内容をまとめ、知りあいの方に頼み英文に作り直していただきました。ふと気がつくと、「プレゼンも英語?」と戸惑いながら、どう話したらいいかも指導を戴き、出発の2週間ほど前には準備も整い、あとは日程を待つだけとなりました。
New Yorkマラソンやハロウィーンも重なる時期、航空券や宿の心配もしましたが、いずれも何とかなりました。New Yorkの地下鉄は乗ったことがなく不安でしたので、大学まで歩いて行ける宿を取りましたが、これが行ってみてびっくり。一部屋を3-4人でシェアする安宿。パスポートや大事なものは全て抱えて寝る始末。初日からろくに眠れず参ってしまいました。翌朝は眠い眼を擦りながら、少し早めに行こうとセミナー会場に着いたら、大城さんと川嶋先生が準備しておられて、こんなに早くから我々のためにして下さっているのだと心から頭が下がる思いでした。続々とセミナー参加者が増え、100人以上の参加者に椅子が足らないほどでした。大村教授のご挨拶で学会が始まりましたが、すべて英語の世界。世界各国の研究者の発表はエネルギーに満ち圧倒されました。
必死にヒアリングをしても内容はとても聞き取れず、いい英語の勉強と思い、知らない単語を書き出していったら、4日間で200語以上あり、これでは理解できないはずだと、次回の国際学会までには勉強しておこうと決意いたしました。私の発表は3日目で早く来ないかとハラハラしていましたが、最初の日本人の発表は脳外の野本先生でご発表のあと質問が相次ぎ、私自身がドキドキしてしまいました。2日目の朝はパソコンの画面にインターネット電話で下津浦先生の顔を拝することが出来、一安心しました。日本は夜の10時位なので、時間外に申し訳ない気持ちになり、地球の裏側から支えて下さっている下津浦先生にも感謝しました。こうなるとあとは発表を待つばかりです。イタリアやチェコ、スェーデン、ブラジルと国際色豊かな先生方の発表は時間が押せ押せで、なかなか時間内に収まりませんが、発表の時間が近づくにつれて初めてのNew York、そして初めての外国での発表、初めての英語での発表に心臓の鼓動が高鳴るばかりでしたが、ふとセミナー会場の外に眼をやると何ともきれいな町並みに心が穏やかになった不思議な体験をしました。無事発表も終わり、質問もなく、終わってみるとあっけないものでした。今回は初めてのNew Yorkなので、ground zeroと自由の女神、central parkだけは見ようとセミナーの日程をみると、朝の9時から夜の9時半までびっしりお勉強。1日だけクルージングの日程が組まれていて、自由の女神は見られたので、あとはground zeroとcentral park。初めて見たground zeroはすこしショックでした。まだまだ傷跡が残っていて、こんなに広い敷地に建っていたビルが崩壊したのだと言葉を失いました。花が飾ってあったり、勇敢に戦った消防隊員のポスターが貼ってあったりと8年経った今でもその痛々しい傷跡は残っていました。New Yorker達はベーグルとスタバのコーヒーを飲みながら、足早に会社に向かっていましたが、アメリカ社会の光と影を見た感じがしました。
central parkも散策しましたが黄金色の落ち葉が何とも絵になり、確かこんな映画があったなぁとジョギングする方達に抜かれながら、犬の散歩をしている方達を飽きもせず眺めていました。
4日間も同じ釜の飯ではないですが、ご一緒させていただいていると日本からおみえになった先生方とも仲良くなり、こんな遠くまで余程の志がないと来られないと自分自身が感じていましたので、The Bi-Digital O-Ring Test医学会の中に新しい風が吹き始めているんだなぁと感じました。
大村教授にはこれから先もご指導を頂きたい気持ちはありますが、いつまでも教わるばかりで何もお返しが出来ない自分を反省し、日本に帰ったら、ORT友の会の皆様にThe Bi-Digital O-Ring Testの一部でもいいから技術をお伝えしようと決意し、セミナー開催の許可も戴き、今月より多くの方達に大村教授がどんな経緯でこの技術を開発なさったかをお伝えしようと思います。
セミナーを通して大村教授がいかに気を配られ、この学会が成り立っているかを間近で感じ、私などは何の役にも立ちませんが、少しでもこの学会の存在がより多くの先生に伝わり、一人でも多くの方がこの技術で救われることために努力したいと思います。セミナー開催にあたり、いつも縁の下の力持ちの大城さんや川嶋先生、ORT生命科学研究所の方達のお力添えに感謝いたします。
そして毎月病院で研修して下さる下津浦先生には、いつもやさしく丁寧にご指導を頂き、感謝の気持ちで一杯でございます。
最後の夜はヒーラーの龍村和子先生にご馳走になり、「せっかくのNew Yorkもっと楽しんでもらいたかった。」との言葉を戴き、またこのNew Yorkの学会で学びたいと思いました。
初めての体験ばかりでしたが、The Bi-Digital O-Ring Testの聖地とも言える地を肌で感じ、日本では味わえない大学の雰囲気、医学会の雰囲気、New Yorkの町並み、すっかり気に入って、また伺えたらいいと夢に描いてしまいました。
New Yorkで知り合った先生方も私にとってはとても大きな財産で、いろいろな専門分野のご指導を頂きながら切磋琢磨していきたいと思います。