Tuesday, September 22, 2009

心臓に刺さったトゲ-離婚後の男女差


今まで診たことのない身体に触れると、「何か特別なことがありましたね。」と思わず言ってしまう癖がある。30年以上人の身体を診ていると,おおよそこの範囲に入っているはずという幅があり、それ以外だと何か特別なことでもない限り、こんな身体にはならないと手が感じてしまう。先日も実は数ヶ月前に離婚をしましたという方が来た。こちらはそれに関して情報がないので、まずいことを聞いてしまったと思ったが、極度のストレス反応が出ていて尋常な身体ではなかった。ストレス反応は心臓が血管を締めるので末端によく出る。肘下や膝下の筋肉が硬くなり、心臓の反応点、前頭部のウィルス感染、視床下部の異常などと出るところは決まっている。面白いことに女性と男性の場合で身体の反応の仕方がまるっきり違う。女性の場合は離婚後、数ヶ月からおおよそ1年ぐらいはかなり落ち込むがその後はスッキリしてしまい、後腐れがない。1年も経てば離婚前より明らかに身体は元気だ。余程事情があり、別れたくなかったのに別れさせられたケース以外はそういう経過をたどる。男性の場合は悲惨だ。傷自体はそんなに深くはないが1年などでは全く癒えない。おおよそ6年ぐらいかかる。まるで女性の場合は心臓にトゲが刺さり、深く入るが1年もしないうちにそのトゲが解けるようなものである。男性の場合は深くは刺さらないが、トゲが解けることなく刺さったまま数年が経過する。唯一トゲを抜く方法は新しい女性が現れることだ。男性の身体を診ていると彼女のことを思っているだけで身体が変化して、トゲが抜け始め、つき合う頃には完全に抜けている。男は単純なものである。ある方にそのことを言ったら、「男はね・・・。やっぱりね。」と言っていた。思い当たる経験があるのだろうか。

枕で薬が効かなくなる話


すこし不思議なタイトルですが本当の話です。当院では治療用の枕は洗えないと困るので、ストローを短く切ったようなパイプ枕を使っていますが、最近は流行で低反発のものを使っている方も多いのではないでしょうか。愛着のある枕は心地よい睡眠に導いてくれますが、だからといってそのまま使い続けていいとは限りません。糖尿病の患者さんで減量に成功してせっかく治療効果も上がり、いろいろな数値が下がってきたのに、ある枕を使うと薬がききにくくなる枕があります。どのメーカーのものとは言いにくいですが、枕は体液やよだれ、汗などがしみついていて決して衛生的とは言えません。ある皮膚炎の方の枕を調べたらカビが一杯でそれが原因で治らないケースや、喘息の子供の枕を変えていただいたら良くなったケースなど枕に纏わる話は色々とあります。今回はたまたま糖尿病の薬の効きが悪くなったケースでしたが、出来ることなら、シーツや枕はいつも洗っておきたいものです。治療効果が今一つ上がらない時は枕を疑ってみるこのをお薦めします。特に、皮膚炎、喘息、糖尿病の方は注意が必要です。