Monday, September 15, 2008

白米について


当院で今、何人かの方に、「白米を食べない。」という話をしている。殆どの方からは、「ごはんは駄目ですか?白いご飯が好きなのに・・・」と非常に抵抗が強い。むやみやたらに話をしているわけではなく、減量が必要な方や膝や腰痛、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、免疫低下などの病気で白米を食べない方がいいと判断した方達にしか話はしていない。なぜこの話がするかというと先日もある学会で、白米アレルギーの話しが出て、今までの食事指導に疑問を持っていた私が、「そういう解決法があったのか。それで疑問が解けた。」ということがあり、まず自分自身で実行してみた。先ず驚いたことに食欲がかなり抑えられる。和食の本質はいかに白いご飯を美味しく食べるかだと気がついた。このお漬け物があるとごはんがすすむ、この明太子があれば、もう一杯食べられる。結局おかずだけでは食べられないのに、ご飯と組み合わせると食欲が出て食べられる。これでは減量はうまくいかない。ある方はしゃぶしゃぶで肉を半分にしてご飯を倍食べると太るが、肉を倍にしてご飯を半分にしたら全然太らないと言っていた。まさにその通りである。次に驚いたのが、ウエストがどんどん細くなってきた。尚かつ、腸の調子がすこぶる良い。3-4回ほど、排便がきちんとある。最近医者から私もご多分に漏れず、メタボで中性脂肪が高いとご指摘を頂くが、白米を止めたら正常値になってしまった。こんな簡単な減量法があるとは知らなかった。おそらく世の中には白米の食べ過ぎで、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎の方も多いと思う。来年の花粉症の季節には何人かにお願いして、白米を食べずにどう花粉症が変化するかをお願いしてある。結果が楽しみである。こういう話をすると玄米まで否定しているように聞こえるがあくまで、白米のみであり、米を否定しているわけではないのでご注意下さい。世界の中で白米を主食にしている方が少ないことを考えると、もしかして白米は食べなくても良いのではという考え方が出てくる。これは決して白米を食べるなと言っている訳ではなく、日本の食料事情では大切であったことは十分に理解しているが、これだけ1億総メタボ予備軍となると、もしかして無くてもと思ってしまう。次回は刺身に醤油をつけない話をしたい。